奇襲攻撃

「こんなとこにボタンついてるんだ?」

 

不思議そうに顔を近づけてきた美由紀さんの息が、僕の腹にかかる。

 

公園内は、外灯がついていて、けっこう明るかった。

 

誰かに見られるんじゃないかとあたりを見回した僕は、驚いて息を呑んだ。

 

さっきまで、肩を抱き合ったりキスをしていただけのカップルたちは、みんなもっと過激な行動に移っていた。

 

ほとんど裸に近い姿になっている女の胸を背後に座った男が揉みしだいている。

 

膝に女を座らせた男の足元に、くしゃくしゃになったズボンが落ちているのを発見して、ドキッとする。

 

男が腰を揺するたびに、膝の上の女はのけぞっている。

 

その隣のベンチには誰も座ってなかった。

 

芝生の上に、もぞもぞ動く塊がある。

 

絡まりあった男と女は、正常位でセックスしている。

 

スカートが捲くれ上がり、あらわになった太腿がやけに白い。

 

「もうっ!ボタンがめんどくさいっ!」

 

いきなりボクサーブリーフを下げられて、僕の分身がぶるんと震えて外気に晒される。

 

「ふーん、ちゃんとオトナなんだあ」

 

「あ、あたりまえですっ!」

 

「ふふっ……かぁわい」

 

これから、美由紀さんの手でこすられてイカせてもらえるんだあ。

 

「うわぁ!な、な、な、なにすん……」

 

いきなりの奇襲攻撃に僕は早くも撃沈しそうになる。

 

美由紀さんに咥えられた僕の分身は、ビクビクと脈打っていた。

 

美由紀さんの口のなかで。

 

見下ろす僕の目の前で、美由紀さんが僕の分身から口を離す。

 

「んー、おいしい」

 

根元と真ん中を掴んだ美由紀さんが、舌先で先っぽを舐める。

 

僕を見上げる美由紀さんの顔は、みたこともないくらいすっごくいやらしかった。

 

「飲んでもいい?」

 

「えっ、なにを?」

 

「飲みたいの、口のなかに出してね」

 

「そ、そんなぁ……」

 

うろたえる僕に妖しい笑顔をみせてから、美由紀さんはふたたび僕の分身を口に入れた。

 

「あっ……」

 

一気に深く咥えられた僕は、それだけでイキそうになり必死でこらえた。

 

吸い上げながら、美由紀さんの唇が僕の分身を吐きだしていく。

 

先っぽを、キュッと強く吸われる。